フコキサンチンの特徴などについて

フコキサンチンとは褐藻類に含まれる多糖類で、食物繊維の一種です

名称はfucusという褐藻に由来し、これに黄色という意味を持つxanthoを付け加えてできた単語で、意味としては褐藻に含まれる黄色い色素ということになります。

ただし実際にはこれは黄色ではなく赤色をしています。

褐藻中に含まれる量は、乾燥重量中の0.1%程度と言われているほどわずかであり精製も難しいこと、また一旦精製しても壊れやすいことから、もしかすると最初は黄色の色素と勘違いされたのかもしれません。

実際、ワカメとかコンブなどの褐藻類を目で見ても、黄色っぽい感じはなくはありませんが、どこをどう見ても赤色には見えないでしょう。

それくらい含有量は少ないということです。

フコキサンチンは、化学的にはカロテノイドと呼ばれる化合物群の一つで、これはカロテン、例えばトマトとかニンジン、カボチャなど多くの緑黄色野菜に含まれる赤色や黄色の色素と同系統の物質です。

生理学的な機能としては活性酸素の除去が代表的ですが、その他にも免疫機能を高めるとか脂質代謝に関連しているなど様々な報告があります。

ただ、フコキサンチンに関しては色から考えても分かるようにそもそも含有量も少ないことからあまり研究は進んでいません。

その意味では効果はまだまだ未知数の部分がありますから、サプリメントなどとして購入し服用する際には十分に検討してからのほうが良いかもしれません。

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